干潮時に歩いて渡れる無人島

エージナ島

エージナ島
エージナ島

「エージナ島」は沖縄県糸満市に属する無人島。沖縄本島南部の西約200mの海上に位置している。面積が1万平方メートルほどの小さな島で、周囲800m、最高標高19.8mとなっている。無人島ではあるが、糸満市の「北名城ビーチ」から歩いてわたることができる島として地元住民のみならず、観光客にも人気のスポットである。歩いてわたるといっても四六時中可能なわけではない。島に渡れるのは“干潮時”のみである。

エージナ島
エージナ島

江戸幕府が、諸大名に命じて国単位で作らせた国絵図「正保国絵図」には“あいえな”、「間切集成図」には“あいきな”と記されており、それが変化して「エージナ」と呼ばれるようになった。島は低平な海岸段丘で構成されており、新第三紀に形成された泥岩を基盤とし、その上部に第四紀更新世の琉球石灰岩が不整合に覆っている。

エージナ島
エージナ島

島の中心部はジャングルのような湿地になっており、自然を全身で感じることができるがハブなど有毒な動植物もいるため、散策には注意が必要である。また、島の中には「アイゲナ森」という鳥居のような拝所が存在する。かつて、この島には城があったという言い伝えがあり、名城の住民から信仰されていた跡となっている。

エージナ島
エージナ島

干潮時には気軽に歩いていける無人島だが、潮の流れが速い時などは注意が必要なため、天候は事前にチェックしたい。また、初めての利用の場合、夜間や夕方は避けたほうがいいだろう。「北名城ビーチ」から望むサンセットは大変美しいので、のんびりと眺めるのもおすすめだ。いつまでも過ごしていたくなるビーチが生活圏内にあるというのは、このエリアで暮らす特権といえるだろう。

エージナ島
所在地:沖縄県糸満市名城960沖 

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